古来より伝わる蝋型鋳造法を用いて、仏具・茶道具の制作や文化財の復元・修復を行う京都・山﨑蝋型工芸との協業による装身品。 蝋板の上に、筆で 1 点 1 点模様を描き、 その後、模様の定着した蝋板に土を覆い被せ、焼き、蝋が流し出されてできた隙間に、溶かした錫を流し込み作成。 一つとして同じ物は存在し得ない製造法で制作された作品は、日本文化に深く根ざした一期一会の精神性を提起する。 素材 酸化しづらく、錆びにくい金属として、古くから装飾品に用いる素材として親しまれてきた錫( すず) を使用。 錫( すず) の上に、刷毛目状に金箔があしらわれている。 【 山﨑蝋型工芸 】 1948 年 山崎蝋型工芸創業。古来より伝わる蝋型鋳造法を用いて、仏具・茶道具をはじめ金属工芸品の製作や文化財の復元・修復などを行う。屋号の天諸時傳は、浄土真宗本願寺派の具足の中でも、最高級品とされる。 主な受賞歴_ 1995年 初代時治郎 勲六等授章 2017年 二代目貞一 瑞寶單光章受賞 2018年 三代目誠一 第65 回 日本伝統工芸展 新人賞受賞